悩ましいお題、好きな街について

今週のお題「好きな街」

 

深夜番組で「全力坂」というのがある。

今は見ていないが、まだやっているのだろうか。

なぜか坂道には、魅力がある。

特に、あの番組に登場してくる坂道は、本当に全力してみたくなるちょうどいい斜向なのだ。

理想的な坂道はたくさんあるけれど、全力したくなる感覚と、自転車で滑り降りたい感覚と、さまざまである。

お散歩としても、やはり、港の坂道は素晴らしい。

長い坂は歩いているだけでドラマを感じるし、見えないものが見えたような空想の世界へも行ける。

昔、南麻布に住んでおり、家へ帰るまでの長く急な坂を上るとき、どういうわけか、頭がボーっとしてリラックスしたものだ。当時は本当にシーンと静かで、みんな寝静まっているかんじで、夜はそとで大きな声でしゃべれなかった。

 

今は・・・わりとうるさくて、平らな場所に住んでいるので、あの感覚は懐かしい思い出のように感じる。

 

さて、本題の好きな街に関して、だ。

見ているだけで、すーっと疲れが取れるような坂道がある。

夜も更けると、車が通らなくなる目黒通り。都立大学駅の辺りから目黒に向かっての登り坂なのだが、その、静寂と黒く光るコンクリートの美しいこと。

隙あらば、車道を走りたくなる。登り切った先にちらっと見える、スリムな東京タワーもしみじみとしている。

お散歩というより、ジョギングとかサイクリングが良い。

自由が丘も、にぎやかで、お散歩にはもってこいなのであるが、おすすめは、なだらかな坂道、ワクワクせずにはいられない裏道。緑ヶ丘や八雲のほうである。

夕暮れ時なんて、当てなくぷらぷらは、なかなか心地いい。

品川になってしまうが、不動前のかむろ坂、ここは、桜の季節は毎日でも行きたい場所だ。満開になったら、早朝、夕方、夜の桜の表情を満喫したい。

その流れで、目黒川も行きたくなるが・・・。

 

そんなわけで、私の好きな街は、目黒に決定なのだ。

にぎやかで躍動感がありながら、夜の静寂は、冷たいどころか、優しく気分をリラックスさせてくれる。

そんな街に包まれているいる私は、幸せだと思う。